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北冬名鑑

Hokutoh Encyclopedia

​鈴木翁二  Suzuki Oji

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1949年、愛知県幡豆郡一色町に生まれる。

高校卒業後の67年に上京。「政治的関心を持って」新宿歌舞伎町のジャズ喫茶『ジャズ・ヴィレッジ』にたまり、作家・中上健次と交遊する。

 

69年『ガロ』にデビュー作「庄助あたりで」を発表。水木しげるのアシスタントをしながら(一年で辞める)秀作を発表、安部愼一、古川益三とともに“三羽烏”として注目を浴びる。以後、80年代初頭まで精力的に作品を発表し続けた。
83年、結婚のため夫人の生地である北海道浦河町に移住。創作活動を中断するが、89年から『ガロ』にて「少年存在学ノート」シリーズを開始(01年『アックス』にて終了)。

 

90年、少年王者舘により『マッチ一本ノ話』が劇化、94年には『ガロ』30周年を記念して、ミュージシャン・あがた森魚を監督に「オートバイ少女」が映画化された。2002年よりバンド「6月23日音楽組合」を結成、音楽活動にも力を入れている。

著作多数、過去作に手を入れることでも有名。古書価値は安定して高く、衰えぬ人気を感じさせる。青林堂三部作『マッチ一本の話』(79)『オートバイ少女』(78)『工作者の散歩道』(80)、銀音夢書房『まばたきブック』(92)まんだらけ『A遠』(00)筑摩書房『オートバイ少女』(00)青林工藝舎『海的煌煌』(01、07普及版)『こくう物語』(02)などがある。絵本に『ボタン』(92、リブロポート)『よるのにわ』(92、アスカ)『少年あります。鈴木童話店』(02、シマモトケイインナープロジェクト)、短編映画『夕凪戦線8月号』、CD『未明(よあけ)の歌』がある。

『夜行』1号に「さみしい名前」、2号に「泣きの雨」、4号に「柿を噛む」、17号に「ワルツの記」・対談「「一千秒の夜」を超えて」を発表。『幻燈』2号では小特集が組まれ、インタビュー「1970年前後」と評論が掲載されている。作品集に『東京グッドバイ』(77、限900)『東京グッドバイ』(98、特装本限定50)『マッチ一本の話』(98)がある。 

2017.1.8  Kunimoto Kanei

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