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北冬名鑑

Hokutoh Encyclopedia

​つげ忠男  Tsuge Tadao

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1941年生まれ。中学卒業と同時に血液銀行で働く。実兄のつげ義春の影響で漫画を描き始め、59年『回転拳銃』で実質的なデビューを飾る。受難の貸本時代を経て、69年より『ガロ』に登場、以後7年間ほど頻繁に作品を発表する。
あまりにも暗い画風から商業的な成功とは縁遠かったが、熱狂的なファンを生み、95年には『無頼平野』が石井輝男監督で映画化された(05年にDVD化)。
70年代後半より千葉でジーンズショップを経営する傍ら、漫画やエッセイを精力的に発表し続け、00年には足掛け5年に及ぶ短編連作『舟に棲む』を完結。公式ホームページにて作品を発表したり、メールマガジンにエッセイを記すなど、新境地を開拓した。現在は店を長男・大介氏に譲り、2010年、書き下ろし長編『曼陀羅華奇譚』完成。

主な作品集に『きなこ屋のばあさん』(晶文社)『つげ忠男傑作漫画集』全三巻『舟に棲む』全二巻『つげ忠男のシュールレアリズム』(いずれもワイズ出版)、エッセー集に『釣りに行く日』(晶文社)『つげ忠男劇場』(ワイズ出版)がある。近刊に『つげ忠男のリアルワールド』、フランスでの翻訳出版が予定されている。

『夜行』に創刊時から参加、精力的に作品を発表し続けている。評論も多く掲載され、『夜行』12号にて特集、『幻燈』2・3号で特集が組まれている。

作品集に『雨季』(78)『雨季』(85)『懐かしのメロディー』(83)『つげ忠男初期作品集 丘の上でヴィンセント・ヴァン・ゴッホは』(98、限480)全3巻の『つげ忠男選集』(94、95、99)『曼陀羅華綺譚』(2011)がある。
共著に、評論と漫画作品が収められた『つげ忠男読本』(88)、原マスミとの対談が収録された『対話録 夢の4倍』(94)、「つげ忠男原画展」(渋谷の画廊アート・ワッズにて94年1月20日から二週間)で頒布されたエッセイ・評論集『つげ忠男の世界』(つげ義春研究会編、限定480、非売品→その後販売?)がある。

2017.1.8  Kunimoto Kanei

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